コトババ 6.28



▶ユニバーサルデザイン


「ユニバーサル」=「普遍的な、全体の」という言葉が示しているように、「すべての人のためのデザイン」を意味し、年齢や障害の有無、体格、性別、国籍などにかかわらず、できるだけ多くの人にわかりやすく、最初からできるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすることをいいます。  

ユニバーサルデザインの7つの原則  

1. 誰でも使えて手にいれることが出来る(公平性)  

2. 柔軟に使用できる(自由度) 

3. 使い方が簡単にわかる(単純性

4. 使う人に必要な情報が簡単に伝わる(わかりやすさ) 

5. 間違えても重大な結果にならない(安全性) 

6. 少ない力で効率的に、楽に使える(省体力) 

7. 使うときに適当な広さがある(スペースの確保) 


出所 静岡市役所 福祉総務課 HP



▶エコーチェンバー

▷エコーチェンバー 山に向かって「ヤッホー」と叫ぶとこだまが返ってくるように、SNS上でも、自分が意見を発信すると、それに似た意見があちこちから返ってくることがあります。このように、何度も同じような意見を聞くことで、自分の意見がそれが正しく、間違いのないものであると、より強く信じ込んでしまうことを「エコーチェンバー」といいます。

 同じ意見をもつ人々が集まり、自分たちの意見を強化し合うこと で、多様な視点に触れることができなくなる現象 

 出所 総務サイト


少し発展ワード‥

▶ホモフィリーの功罪 

 類は友を呼ぶ • 似た人が集まる → さらに似る → さらに似た人が集まる → さらに似る…

例)施設や病院などから時折聞こえてくる‘虐待‘等のnews。環境における暴力的な言動、やり方に適応しがたい人材は退職し、適応できる(染まる)人材は、環境に適応しながら残っていく。→ 類似性の強化 類似性集団(集団心理)により環境におけるエスカレート現象が起こる。悪循環が生じる会社なども、同様なループが生じることがある。(いつ自分も…と場の安全感がもてないため、信頼関係で他者とつながりにくくなり、エンゲージメントは低減していく傾向になる。

 • 確証バイアス、共感、協調、結束、内集団 • 内と外を分ける • 内集団びいき、外集団蔑視 • 同質化:情報(源)の多様性が減少 • 過激化・分極化:党派性情報、不健康動画、擬似科学、陰謀論..

例)特定のコミュニティーの言動のエスカレーション、他者の立場が見えにくくなる。集団化した場合は、エスカレートしやすい。異なるコミュニティーなどへの参加意見を心底聞いてみる(耳・威意識を傾ける)、何が自分の中の反発する感情やイメージであるのか、不安であるのか、自分自身と向き合ってみるなど。



▶プレバンキング

 デマの手口や実例を事前に知っておくことで「免疫」をつけて、実際の誤情報に出会った ときに、信じたり、拡散したりしないようにする



▶フィルターバブル

インターネット上の情報が、個々のユーザの関心や過去の 検索履歴、閲覧履歴などに基づいて選択的に表示される現象 自分の価値観に合った情報にばかり触れることで、異なる視点に触れる機 会が減少し、偏った認識や固定観念を持つ


出所  総務省プラットフォームサービスに関する研究会  笹原氏資料 (2023/5/11)



▶失感情症(アレキシサイミア)

「シフネオスが提唱した性格特性です。自分の感情(情動)への気づきや、その感情の言語化の障害、また内省の乏しさといった点に特徴があると言われています。心身症の発症の仕組みの説明に用いられる概念ですが、近年は衝動性や共感能力の欠如など、ストレス対処や対人関係を巡る問題との関連が研究されています。」

出所 厚生労働省 eヘルスより



▶アップサイクル


「本来であれば捨てられるはずの廃棄物に、デザインやアイデアといった新たな付加価値を持たせることで、別の新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせること。クリエイティブ・リユース(創造的再利用)とも言われる。」

「近年、サステナビリティ(持続可能性)の重要性が認識され、サーキュラーエコノミー(循環型経済)への関心が高まるなか、地域社会・地域経済といった社会との関わり方や、地球や自然環境に対する取り組みなど、個人のみならず企業の意識が変化しつつあり、改めて「アップサイクル」という概念が注目されるようになっている。」

出所 idea for good  HP




▶ 国内総充実(Gross Domestic Well-being、略称: GDW)


「既存のGDP(国内総生産)では捉えきれていない、社会に生きる一人ひとりのウェルビーイングを測定するための指標です。

とくに従来の「幸福度」や「生活満足度」という単一指標では捉えることの難しかった、文化的な多様性も考慮した多面的な指標になります。

 GDPは量的拡大を目指し、物質的な豊かさを測る指標であったのに対して、GDWは質的向上をねらい、実感できる豊かさを測定する指標であるというのが大きな違いです。」

出所 NIKKEI GDW.HP



外部リンク NIKKEI





日本経済新聞 2024年5月25日土曜日 p13









▶グループシンク(集団浅慮)


「「集団浅慮」とは、集団で合意形成をすることによって、個人で考えた方針やアイデアよりも質が劣り、好ましくない結論を導き出してしまうこと。「グループ・シンク(Group think)」や「集団思考」とも呼ばれます。集団浅慮は社会心理学の「集団的意思決定」という分野の一つで、米国の社会心理学者アーヴィング・ジャニス氏によって提唱されました。集団凝縮性(集団の構成員が離れないよう引きつけ、集団内にとどまらせようとする力)が高いほど、組織の閉鎖性が高くなったり同調圧力が強くなったりするため、集団浅慮が起きやすくなると言われています。」

出所 サイト 日本の人事より



 












▶多文化主義(Multiculturalism)


『多様な文化集団や異なる民族グループが同じ地理的空間に共存している状態、あるいはそれを目指す立場や政策のことである。社会における多様な文化的アイデンティティを尊重し、受け入れることの重要性を強調する。
ここでいう文化とは、言語、宗教、信条、慣習、衣服、食など人々の生活の様式全体を指す。
多文化主義は一般に、カナダ、イギリス、オーストラリアなどの欧米諸国が採用した政治的モデルとして認識できるが、その形態や実施方法は国によって様々である。文化の違いを受け入れる寛容な態度から、アファーマティブ・アクションのようなマイノリティに対する積極的な支援制度まで、幅広い政策対応を意味する。』



・ダイバーシティの分類


表層的ダイバーシティ
可視化な違い(性別・人種・肌の色・年齢層等)

深層的なダイバーシティ
不可視な違い (学歴・スキル・価値観・性格・専門性・キャリア等)

カルチャラル・ダイバーシティ
可視・不可視にかかわらず、集団でカルチョラル・アイデンティティ・社会的地位等形成できるもの(民族・社会階級・宗教・国籍・性的アイデンティティ等)を含む



出所 インクルージョン・マネジメント.p13.






▶コーポレートガバナンスコード


『上場企業が行う企業統治(コーポレートガバナンス)において、ガイドラインとして参照すべき原則・指針のこと。平成27年3月に金融庁に設置された「コーポレートガバナンス・コードの策定に関する有識者会議」から「コーポレートガバナンス・コード原案」が公表され、この原案を受けて、東京証券取引所において、関連する上場規則等の改正が行われ、平成27年6月から適用された。本コードが適切に実践されることにより、それぞれの会社において持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のための自律的な対応が図られ、会社、投資家、ひいては経済全体の発展にも寄与することが期待されている。
コーポレートガバナンス・コードの5つの基本原則
【株主の権利・平等性の確保】
1.上場会社は、株主の権利が実質的に確保されるよう適切な対応を行うとともに、株主がその権利を適切に行使することができる環境の整備を行うべきである。
また、上場会社は、株主の実質的な平等性を確保すべきである。
少数株主や外国人株主については、株主の権利の実質的な確保、権利行使に係る環境や実質的な平等性の確保に課題や懸念が生じやすい面があることから、十分に配慮を行うべきである。
【株主以外のステークホルダーとの適切な協働】
2.上場会社は、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の創出は、従業員、顧客、取引先、債権者、地域社会をはじめとする様々なステークホルダーによるリソースの提供や貢献の結果であることを十分に認識し、これらのステークホルダーとの適切な協働に努めるべきである。
取締役会・経営陣は、これらのステークホルダーの権利・立場や健全な事業活動倫理を尊重する企業文化・風土の醸成に向けてリーダーシップを発揮すべきである。
【適切な情報開示と透明性の確保】
3.上場会社は、会社の財政状態・経営成績等の財務情報や、経営戦略・経営課題、リスクやガバナンスに係る情報等の非財務情報について、法令に基づく開示を適切に行うとともに、法令に基づく開示以外の情報提供にも主体的に取り組むべきである。
その際、取締役会は、開示・提供される情報が株主との間で建設的な対話を行う上での基盤となることも踏まえ、そうした情報(とりわけ非財務情報)が、正確で利用者にとって分かりやすく、情報として有用性の高いものとなるようにすべきである。
【取締役会等の責務】
4.上場会社の取締役会は、株主に対する受託者責任・説明責任を踏まえ、会社の持続的成長と中長期的な企業価値の向上を促し、収益力・資本効率等の改善を図るべく、
(1)企業戦略等の大きな方向性を示すこと
(2)経営陣幹部による適切なリスクテイクを支える環境整備を行うこと
(3)独立した客観的な立場から、経営陣(執行役及びいわゆる執行役員を含む)・取締役に対する実効性の高い監督を行うこと
  をはじめとする役割・責務を適切に果たすべきである。
こうした役割・責務は、監査役会設置会社(その役割・責務の一部は監査役及び監査役会が担うこととなる)、指名委員会等設置会社、監査等委員会設置会社など、いずれの機関設計を採用する場合にも、等しく適切に果たされるべきである。
【株主との対話】
5.上場会社は、その持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するため、株主総会の場以外においても、株主との間で建設的な対話を行うべきである。
経営陣幹部・取締役(社外取締役を含む)は、こうした対話を通じて株主の声に耳を傾け、その関心・懸念に正当な関心を払うとともに、自らの経営方針を株主に分かりやすい形で明確に説明しその理解を得る努力を行い、株主を含むステークホルダーの立場に関するバランスのとれた理解と、そうした理解を踏まえた適切な対応に努めるべきである。』

出所 企業年金連合会 ホームページより




▶オペレーショナルリスク


日常の業務進行上に起こるリスクの総称。法令遵守違反によるリスクや、天災や天候などによるリスクなど、様々なリスクが含まれる。近年、企業に浸透しつつある「リスクマネージメント」においては、オペレーショナルリスクを未然に防止したり、リスクが具体的に発生してしまった場合の対処方法を事前に規定することが重要とされている。とくに、顧客企業を多数抱える金融機関においては、オペレーショナルリスクマネージメントが必須であるという認識が広がっており、BIS(国際決済銀行)では2006年から発効となる「新BIS規制」において、銀行のリスクの計測方法にオペレーショナルリスクを導入するように提示している。


出所 コトバンク




▶レピュテーション‐リスク


reputation risk
企業に対する否定的な評価や評判が広まることによって、企業の信用やブランド価値が低下し、損失を被る危険度。評判リスク。風評リスク。


goo辞書





▶ICTとは「Information and Communication Technology」の略称
日本語では「情報通信技術」と訳される。


ICTは、デジタル化された情報の通信技術であり、インターネットなどを経由して人と人とをつなぐ


ICTは、IoTやAI技術が活躍する社会を表す「Society 5.0」に位置する。



▶選択的注意

複数の情報があふれているとき、その中から選択的に注意を向けることを選択的注意と呼んでいる。大勢の人がいるにぎやかな場所でも、自分の名前や自分に関連する言葉、また相手との会話などは容易に聞き取ることができる。これはカクテルパーティー効果と呼ばれ、選択的注意の一つとして古くから知られている。初期の選択的注意研究の多くは、左右の耳に異なる音声刺激を同時に聞かせる両耳分離聴という実験によって行われてきた。


出所 科学辞典


▶同調圧力


集団において、少数意見を持つ人に対して、周囲の多くの人と同じように考え行動するよう、暗黙のうちに強制すること

出所 コトバンク






▶コンソーシアム
(英語: Consortium)あるいは共同事業体(きょうどうじぎょうたい)は、合弁ではない2つ以上の個人、企業、団体、政府(あるいはこれらの任意の組合せ)から成る団体であり、共同で何らかの目的に沿った活動を行ったり、共通の目標に向かって資源を蓄える目的で結成される。
 
外部リンク Weblio辞書
 

▶チーム医療とは


医師、薬剤師、看護師等の各医療職が専門性を最大限に発揮し、かつ、連携・協働して提供する医療
厚生労働省の『チーム医療の推進に関する基本的な考え方について』のワーキンググループでは、チーム医療とは
『医療に従事する多種多様なスタッフが、各々の高い専門性を前提に、目的と情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者の状況に的確に対応した医療を提供すること』としている。


出所 多職種連携とシステム科学 122p



▶アドボカシー
アドボカシー(advocacy)とは、権利擁護や代弁などという意味です。
看護実践において、看護職は患者のアドボケート(権利擁護者、代弁者)として、患者の権利を擁護し、患者の価値や信念に最も近い決定ができるよう援助し、患者の人間としての尊厳、プライバシー等を尊重しなければなりません。
アドボカシーは、患者の安全や医療の質の保証、意思決定支援に関わる重要な概念です。
出所 日本看護協会


▶アドボカシー・アドボケイト
権利表明が困難な子ども、寝たきりの高齢者、障害者など、本来個々人がもつ権利をさまざまな理由で行使できない状況にある人に代わり、その権利を代弁・擁護し、権利実現を支援する機能をアドボカシー(advocacy)、代弁・擁護者をアドボケイト(advocate)と呼ぶ。


出所 公益財団法人 女性学習財団

社会保障制度活用上の留意点
・申請主義の原則
各制度に該当していても、制度の利用は、本人の申請が原則となる。


出所 医療福祉総合ガイドブック




▶不安感受性
不安や不安症状に対する恐怖であり、不安は破局的な結果をもたらすという信念を有がある方は、不安感受性が高くなるといいます。
不安は不快なことではあるが、それほど害があるものでもない、という信念がある方は、不安感受性が低いといいます。



▶不公正な取引方法(優越的地位の濫用)


取引上優越した地位にある企業が、取引先に対して不当に不利益を与える行為を「優越的地位の濫用」といいます。

公正取引委員会

外部リンク 公正取引委員会


倫理  日本看護協会


倫理要綱 日本ソーシャルワーカー連盟



▶セルフ・エフィカシー
ある行動をうまく行うことができるという「自信」のことをいう。
人がある行動へのセルフ・エフィカシーを強く感じていると、その行動を行う可能性が高まると考えられ、セルフ・エフィカシーを高める主なポイントとしては、「成功経験」と「代理経験」が挙げられる。


セルフ・エフィカシーとは、ある行動をうまく行うことができるという「自信」のことをいい、日本語では自己効力感と呼ばれる。
人がある行動へのセルフ・エフィカシーを強く感じていると、その行動を行う可能性が高くなり、その行動をするための努力を惜しまず、失敗や困難を伴っても諦めにくいと考えられる。


出所 厚生労働省 eネット
 


▶サンドボックス思考 (ONE造語)


隔離された領域でプログラムを実行し、問題発生時においてもほかのプログラムに影響を及ぼさないようにする仕組みのこと。
和訳では公園の「砂場」を意味し、外部から仕切られた環境で自由に遊べる状況に由来する。


制度がない、グレー状況を改善するために、
サンドボックスな場をつくり
まずは、可能性を否定するという思考停止にならないよう、
サンドボックス状況で考えてみる。
実証してみる。
社会の仕組みを豊かなものにするため、
いかに柔軟に向き合っていけるか、イノベーションをうむ、装置がある状態であることは、大切であるのではないでしょうか。

▶リスベクティング行動
相手を下請け扱い、未熟者扱いしないで、人として尊重し、接する行動、言語、仕事のすすめ方。





▶XR
Extended Reality/Cross Realityの略称
現実の物理空間と仮想空間を融合させて、現実では知覚できない新たな体験をつくる技術


*4G通信では、大容量のデータ通信はできず高解像な映像をリアルタイムでは表現できなかったなか、5G通信が広がっている。
医療者の視点としては、技術やテクノロジーの開発、発展と、経済、ガイドライン、
それらによる身体や健康への影響、という側面も考えたい。



○ 健康の定義について
以下.WHO ホームページより


『1948年に発効されたWHO憲章では、前文において「健康」を次のように定義しています。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」
この健康の定義は、いまも世界中でひろく使われています。
ただ、現在でも、日本WHO協会に、従来の健康の定義に「spiritual(霊的)とdynamic(動的)」は加わっていないのですかという問い合わせを受けることがあります。
1998年の第101回WHO執行理事会において、「spiritual(霊的)とdynamic(動的)」を加えた新しい健康の定義が検討されました。賛否両論があったのですが、第52回世界保健総会(WHO総会)の議案とすることが決定されました。そして、WHO総会で審議した結果、採択が見送られました。
日本では、WHO執行理事会により総会に提案が決まった時点で、健康の定義の改正が規定事実のように大きく報道されたために、現在も誤解が続いている面があります。
この提案をしたのはEMRO(東地中海地域事務局)です。アラビアのイブン・スィーナー(980-1037)の『医学典範』は、ギリシア・ローマに由来する医学理論を体系的に整理したもので、長くヨーロッパにおいても医学の教科書として使われました。そういうイスラム医学の伝統に則って、文化的宗教的な背景に基づいた健康観を提案したものと考えられます。
今後も、WHO憲章の健康の定義を不変のものとして捉えるのではなく、時代や環境に即して変化するなかで、健康とは何かという真摯な議論を続けていく姿勢が求められています。』


▶エシカル

直訳すると「倫理的な」という意味

一般的には、「法的な縛りはないけれども、多くの人たちが正しいと思うことで、人間が本来持つ良心から発生した社会的な規範」






▶ダイバーシティ経営


ダイバーシティとは多様性の意味をもつ言葉
人種・宗教・年齢・性別・趣味・嗜好など、多様な人材が集まっている状態です。

ダイバーシティ経営とは、多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造に繋げている経営と、定義される。


多様な人材とは、性別・年齢・人種・国籍・障害の有無・性的指向・宗教・信条・価値観などの多様性だけでなく、キャリアや経験、働き方などの多様性も含みます。



▶多能工


多能工とは、一人で複数の業務や作業を行うこと、及び複数の技能や技術を持った作業者のことをいう。
多能工を教育・育成することを多能工化という。



▶ディスクロージャー
「disclosure」とは・「disclosure」の意味
「disclosure」とは、情報や事実を明らかにすること、公開することを指す英単語である。ビジネスや法律の分野でよく使用され、企業が財務情報を公表する場合や、秘密情報の取り扱いに関する契約などで見られる。


実用日本語表現辞典



▶専門偏向(Expert Bias)


『専門家や専門分野の人々が、自身の専門知識や経験に基づいて、他の情報や視点を過小評価したり無視したりする傾向のことを指します。専門偏向は、専門家が自身の専門分野における知識や経験を高く評価し、それを基準として他の情報を評価する傾向によって引き起こされます。 
専門偏向には以下のような特徴があります: 
1. 専門知識の優位性の過大評価: 専門家は自身の専門分野における知識やスキルを高く評価し、それを他の視点や知識と比較する際に優位性を感じることがあります。その結果、他の視点や情報を過小評価したり、無視したりすることがあります。 
2. 専門用語や専門的なアプローチの使用: 専門家は専門用語や専門的なアプローチを使うことが多く、それが他の人に理解しづらい場合があります。これにより、専門家と他の人とのコミュニケーションや情報共有が困難になることがあります。 
3. 経験に基づく優越感: 専門家は自身の経験に基づいて問題を解決し、成功経験を積んできたことから、他の視点やアプローチに対して優越感を持つことがあります。そのため、自身の経験を優先し、他のアイデアや意見を軽視することがあります。 』


ハテナブログより









▶ ハリーアップ症候群
時間に追われるあまり表れる、注意力が散漫になったりストレスが溜まり易くなったりといった症状のこと。航空業界で特にパイロットが発症すると、大規模な事故に繋がることがある。




▶社会障壁
『障害がある者にとって日常生活又は、社会生活を営むうえで、障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものをいう』(障害者基本法 2条2号)


▶社会的処方
『健康の社会的決定要因を抱える住民に対して、保健・医療・介護・福祉・地域の他の機関・地域の住民などの連携のもと、本人のニーズに合致する社会的課題を解決し得る社会資源につなげる支援をすること』
出典 格差社会の医療と社会的処方 p39





▶ 他職種連携
一分野や専門職では、解決することが困難な状況や事例に対して、異なる専門的背景をもった専門職が、質の高い支援を提供するために、共有した目標に向けて、協働しながら実践することである。

地域福祉て包括支援体制 ミネルヴァ書房.p115.


▶失感情症(アレキシサイミア)
失感情症(アレキシサイミア)はシフネオスが提唱した性格特性です。自分の感情(情動)への気づきや、その感情の言語化の障害、また内省の乏しさといった点に特徴があると言われています。心身症の発症の仕組みの説明に用いられる概念ですが、近年は衝動性や共感能力の欠如など、ストレス対処や対人関係を巡る問題との関連が研究されています。
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「失感情症」という言葉からは、感情が失われた病気をイメージしてしまいそうですが、それは正しくはありません。
この失感情症(アレキシサイミア:a-lexi-thymia)という言葉が最初に唱えられたのは1972年のことです。ハーバード大学マサチューセッツ総合病院のP.E.シフネオス医師は長年、いわゆる古典的「心身症」と言われていた患者さん達(潰瘍性大腸炎や気管支喘息など)の治療に取り組んでいました。その臨床経験からこの患者さん達にはある心理的な特徴があることに気づきました。
あまり生気が感じられず、葛藤状況やフラストレーションがたまる状況では、内省したり困難に上手に対処したりするのではなく、むしろそれを避けるための行動に走ってしまうというのです。そしてその最大の特徴は「自分の感情を表現する言葉を見つけるのが難しい」ということでした。そこから感情を言い表す言葉が欠けていること=失感情(言語化)症という概念が出てきたのです。
なぜ、心身症というからだの病気とこうした感情を言葉にすることが難しいということとに関係があるのでしょうか?それは私たちのからだとこころは密接に関係があるからです。不安や恐怖あるいは喜びといった「喜怒哀楽」は情動(emotion)と呼ばれます。怒ると顔が真っ赤になったり、恐怖に襲われ不安になると心臓がドキドキし声が上ずったりします。このように情動はからだの変化と直結し、自律神経系の変化や表情・声の変化といったからだの変化と一体となっています。
この情動の変化はまた、私たちの主観的な気持ち=感情(feelings)の変化とも普通結びついています。この感情の変化について、私たちは自分が「腹が立っている」とか「とっても怖い思いをした」とその感情に気づき、それを言葉で表現をすることを普段何気なく行っていますが、心身症の患者さんたちはどうもそうしたことが上手ではないのではないかというのです。昔の諺にある「もの言わざるは、腹ふくるるわざ也」のように、自分の微妙な感情の変化に気づき言葉にしていくことは、私たちの健康維持にとりきわめて大切というわけです。
失感情症の概念は研究者の間で検討されて、以下の特徴としてまとめられました。
自分の感情がどのようなものであるか言葉で表したり、情動が喚起されたことによってもたらされる感情と身体の感覚とを区別したりすることが困難である。
感情を他人に言葉で示すことが困難である。
貧弱な空想力から証明されるように、想像力が制限されている。
(自己の内面よりも)刺激に結びついた外的な事実へ関心が向かう認知スタイル。
こうした特徴に関して、興味深いことに最近の脳科学研究から、自分の内的な感情に気づき・表すことと、自分とは一端離れた視点(他人の視点に立つ)を持つこと=自分を客体化できることとが、実は密接に関係していることがわかってきました。感情の気づきの問題は共感性、また想像力・空想力などとも大いに関連しているのです。自分の感情の微妙な変化に気づき言葉に出来ることは、彩り豊かな精神生活を送りスムーズな対人関係を築くことにもつながっていると言うわけです。
このように「失感情症」を理解することは、こころとからだの関係だけでなく、自分と他人との関係のあり方を理解する上でも欠かせないキーワードになって来ています。

出所 厚生労働省





▶ 防衛機制
防衛機制(ぼうえいきせい、defense mechanism)とは、危険や困難に直面した場合、受け入れがたい苦痛・状況にさらされた場合に、それによる不安や体験を減弱させるために無意識に作用する心理的なメカニズムのことである。
通常は単独ではなく、複数の要因が関連して作用する。
■抑圧
欲求不満や不安を無意識に抑え込んで忘れてしまおうとする。
■合理化
最もらしい理屈や理由をつけて正当化しようとする。
例)仕事の失敗を、無理やり押し付けた上司のせいにする。
■同一視
他人の長所や能力・実績をまねして自己評価を高めようとする。
例)有名人の服装や言動を真似る。
■投影(投射)
自分の後ろめたい感情や衝動を他人のものとして非難する。
例)自分が嫌っているのに、相手が自分のことを嫌っていると思い込む。
■反動形成
抑圧されている感情や態度が、正反対の行動として表れる。
例)相手に好意を抱いているのに、悟られないために素っ気ない態度をとる。
■逃避
困難な状況から逃れようとする。状況から逃避する場を設ける。
例)試験前に大掃除をする(現実への逃避)。
  試験前に高熱や腹痛を訴える(病気への逃避)。
  試験前に将来の夢や試験後のことを想像する(空想への逃避)。
■退行
幼児期など、現時点の発達の前段階に逆戻りする。
例)赤ん坊のようにふるまって他人の気を引こうとする。
■代償
ほかの欲求に置き換えて満足しようとする。
例)勉強ができないからスポーツで活躍する。
■昇華
社会的に承認されない欲求を文化的・社会的に望ましい価値あるものへ置き換える。
例)失恋を機に勉学に励む。
出所 カンゴルー 用語辞典



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